一歩一歩(平成22年)


お寺での行事報告、季節の移ろいを紹介していきます。



冬 (12月21日)



秋から冬の風景 (12月1日)



深まる秋

今年は、猛暑の影響もあり、12月に入っても紅葉が綺麗




朝夕の冷え込みとともに紅葉の色も赤みを増していく



水面に映る紅葉


2010年も終わりに近付き

新しい年への準備の季節


来る2011年が皆様にとって良き年でありますように


施餓鬼会・精霊流し (8月16日)



お盆の期間中、お祀りされていた供物を藁の舟に乗せ

花やお線香を添えて

御先祖様への感謝の気持ちを届けます



午前中に施餓鬼会を行う

藁舟や、蓮の葉に包まれたお供え物

いつまでも大切にしたいお盆の風習



ろうそく祭 (平成22年8月13日)



8月13日、盆の入りに迎え火として1200個のろうそくを点燈

地福寺護寺会役員の皆様、地域の皆様の支えにより

今年で10年目となる




10年目の今年は

「笠岡みたけ少年少女合唱団」の皆様をお迎えし

本堂でコンサート



クーラーも無く、扇風機と団扇だけの本堂

暑い中でのコンサートでしたが素晴らしい歌声に心安らぐ


マイクが無くても本堂外まで広がる優しい歌声

懐かしいメロディーや新しい曲など

世代を超えて聴き入る



懐かしい曲

親族を亡くされた方にとっては

想い出深い曲も



ハンカチで目を覆いながら聞いているお年寄りもおられた

歌声の1つ1つに気持ちが込められている



最後に「世界が平和でありますように 皆が仲良く暮らせますように」

と子供達からのメッセージ

みたけ少年少女合唱団の名前は

優しさが山のように広がりますように

相手の優しさが分かるように

そんな想いを込め

「みたけ山」の「みたけ」を名前にされているそうだ


心に残る優しい歌声に感動

今後、益々の御活躍を御祈りさせていただきます




午後7時30分より本堂で、御先祖様をお迎えし、境内にて護摩祈祷

今年は、ろうそく祭前に夕立があり

結界幣を全て作り直すという事態もありましたが

夕立のお蔭で、風も無くなり、雨も上がり

1200個のろうそくは、全て綺麗に点燈



護摩の炎も真っ直ぐに上がる



夏の護摩は、衣が焼けてくる臭いがする

実際に焼けている時もあるが、一同真剣に拝ませていただく



御先祖様をお迎えすると共に

今ある我々の命に感謝し

それぞれの願いを護摩の火に託す


全ての行事を終え、墓地へ向かうと

そこには

1200個のろうそくが綺麗に点燈していた



これだけ一つ一つ並べて、点火し、また回収して洗うのも大変な作業だが

護寺会役員の皆様や地域の方々のお手伝いをいただき

有難く感謝



ろうそくの灯りが静かに燈る盆の入り

いつも見守ってくださっている御先祖様に感謝し

また来年まで、皆様が笑顔多き日々を過ごせますように


合掌


七夕薬師法会 (平成22年7月7日)




毎年、7月7日に近所の薬師堂にてお勤めをさせていただいている

平成20年より七夕薬師法会と称し、お堂両脇に笹飾りを設置

お薬師様の縁日でも無いのに、なぜ7月7日に薬師法会?と申しますと


昔から7月7日にお勤めがされてきたということと

このお薬師様が眼病に霊験があることから、昔の人が

人々の願いを届けてくれる7月7日の七夕に合わせて拝み始めたからでしょう



午前7時40分

学校へ行く前に子供達が集合する

笹に結ばれた短冊には、子供達の願い事が書かれている



登校前に皆でお勤め

1人1人の願いが届きますように



子供達の願いは様々

仕事に出ているお母さんを想い・・・(お母さんが事故をしないように)

水害による被害を心配し・・・(大きな台風が来ませんように)

家族を想い・・・(おじいちゃん、おばあちゃんが長生きしますように)



学校へ行く前に皆で



午前9時30分

七夕薬師法会

5人入れば一杯になる小さなお堂



中に入れないので皆さん外からお勤め



子供達1人1人の夢や願いが届きますように

皆様の願いも届きますように

心を込めてお勤めさせていただきました

合掌



蓮が開花 (平成22年6月26日)




住職が毎年育てている蓮が咲き始めました





蓮の開花は早朝





昼頃になれば、花を閉じてしまう

早朝の蓮は、見る人の心を癒してくれる





泥の中からこんなにも美しい花を咲かせている





蓮に見習うことは多いと感じる





梅雨の雨に打たれながらも

元気な花芽を出し始めている





今年は、例年よりも花芽の数も多い





蓮の見頃は、8月後半頃まで





大きな葉っぱ





早朝に開花する蓮

また、お時間出来ました時に朝の涼を兼ねてお参りなさってください





紫陽花も見頃になりました





雨に濡れた紫陽花は、なんとも言えない優しさがあり

見ていて落ち着きます





雨も加わり

色も鮮やかに





梅雨の紫陽花


桜満開 (平成22年4月4日)




地福寺の桜が満開となりました





鯉のぼりは、5月5日まで泳いでいます

子供さんとお参りなさってください

お寺へ来る子供達を想い、両親が上げ始めてから約30年

幼い頃の鯉のぼりはボロボロになり、二代目の鯉のぼり





笠岡市神島八十八ヶ所霊場歩き遍路


第1日目平成22年3月11日


笠岡市神島八十八ヶ所霊場歩き遍路も、今年で9回目となりました。





午前8時前に遍路会館へ集合

昨日までの嵐のような天気とは変わり晴天





駐車場には新しい看板が設置されていました

地元の有志の方々の努力に頭がさがります





今年も愛宕山大師教会さんと合同での歩き遍路

まずは厄除け大師様より遍路の道中無事を願いお勤め





気持ちのいい青空が広がっている





神島88ヶ所霊場は前長約29キロ

とはいえ、本四国とほぼ同じ地形に諸堂が配置されているために

山坂がきつい

3日間の行程に分けて遍路





遍路道沿いには梅も咲いている





昔の石で出来た道標





急な山坂では互いに声を掛け合い登って行く

そんな中・・・

「じいちゃん大丈夫?後ろから押してやるけぇ」と





中学を卒業する男の子がおじいちゃんと歩き遍路

心が温かくなる光景

老若男女が互いに助け合うのも遍路の大切な教えかもしれません





先日、笠岡では珍しい雪が降り、その時の雪が山中に残っていた





昔の道標

先人の御苦労が伺えます





神島内浦小学校の生徒さんが作った遍路札

「山おくへ  ようこそ」と書かれている

遍路道を大切にする地元の小さな芽

嬉しくなります





同じく小学生の遍路札

「あと少しでゴール!! 最後までがんばろう」

お年寄りも子供達の言葉に励まされ

一歩一歩





先日の雪や雨で道はぬかるんでいる





札所へ続くへんろ道





途中の木々の間からは笠岡の景色

中央少し右手に見えているのが日本で唯一のカブトガニ博物館

中央少し左手の橋が神島へ続く神島大橋





この季節は、花を見ながらの遍路

気持ち洗われます




へんろ道沿いにツクシが

春の風が近づいている





山を越えると、海岸線へ

この辺りの景色は高知県とよく似ている


そして、また山道へ





焼山寺目指して黙々と登って行く





焼山寺からの景色

笠岡方面





同じく焼山寺からの景色

瀬戸内海

かなり天候がよければ、ここから瀬戸大橋も見える





焼山寺に安置されているお大師様

焼山寺を下り、一同皆で記念撮影





皆さん、温かいメンバーでお元気です





一年前に青年会で結ばせていただいた遍路札

「一歩が不可能を可能にする」





鶴林寺は竹林を超えたところにある

風情あるへんろ道





今日の行程は、外浦まで

昼からは、冷たい風も吹いてきたが

一同無事に第1日目を終えることができたことに感謝


南無大師遍照金剛


合掌



第2日目  平成22年3月16日


週間天気予報は雨・・・

どうなることかと思っていましたが、有難いことに天気は回復

午前8時

外浦行きのバスへ乗車





以前は本数も多かったバスですが、現在は循環バスとして本数も少なくなった

一時は、廃止との話も・・・

今後も、お遍路さんを札所までとどけてくださるバスでありますように





前回の26番札所よりのスタート





木の切り株から、また新しい木が

生命力の強さを感じる





一年前に青年会で結ばせていただいた遍路札

「一期一会」

少し汚れてきた遍路札

多くのお遍路さんを見守ってれている

遍路札にも合掌し

前へ進む





36番札所青龍寺からの瀬戸内海の景色

笠岡諸島が見える





穏やかな瀬戸内海





青年会の遍路札

「晴れの日も 雨の日も 風の日も 一歩を踏み出そう」





タンポポが風に揺れている





37番札所から40番札所までは、私が一番大好きなへんろ道

昔ながらのへんろ道




途中、海岸線も歩く

本日は、満潮で海岸線が通れないため山道を歩行





太陽が照り始める

眼下に瀬戸内海を眺めながら一歩一歩





山の中のへんろ道

潮の香りと、緑の香りがしている





竹薮

タケノコが少し土を持ち上げていた





お遍路さん1人1人が春の訪れを感じながら歩いていく





外浦から見崎に抜ける頃には、笠岡湾干拓地が見えてくる





本日参加の皆さん





遍路道沿いには椿も綺麗に咲いている





落ち葉の積もったへんろ道

葉っぱを踏む音も心地いい





56番まで遍路させていただき

次回は、57番から

お天気にも恵まれ一同無事にお遍路させていただけたことに感謝


南無大師遍照金剛


合掌


次回最終は、3月23日



第3日目  平成22年3月23日


朝から天気予報通りの雨

御前9時30分に集合

見崎行きの一番早いバス、9時48分発を待つ





先日の黄砂を洗い流してくれるかのような雨

バスを待っていると3月とはいえ手足が冷えてくる





前回の続き

57番札所からのスタート





一同、カッパや傘での遍路

雨の日は雨の匂いを感じながら





神島88ヶ所霊場のお堂

中には歴史を感じるお堂も多々存在している

春の訪れを感じながらも今日はよく冷える





冷たい雨にうたれながらも

綺麗に咲いている花に励まされ

一歩一歩





雲辺寺登り

本日は雨天のため足元がぬかるむ





へんろ道が小さな川となり





雲辺寺に近づくにつれて霧が濃くなる

互いに声を掛け合い

登っていく





お昼を過ぎた頃から雨脚も少し強くなりはじめる





青年会で結ばせていただいた遍路札

「晴れの日も 雨の日も 風の日も 一歩を踏み出そう」

雨の中

木の陰で励ましてくれる遍路札にも合掌





雨に濡れた花もまた美しい

鯖大師、懺悔庵へのお参りもさせていただき

御礼参りに神島厄除け大師様へ





冷たい雨の中

優しく見守ってくださっている弘法大師様

今年も一同、怪我も無く無事にお遍路させていただけたことに

ありがとうございます


南無大師遍照金剛


合掌



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