お地蔵様ってどんな仏様?

地福寺の地蔵菩薩様

地福寺の本尊地蔵菩薩様は、『仏説延命地蔵菩薩経』に説かれている二童子を眷属しています。向かって右に掌善(白色身で、白蓮華を持つ)、左に掌悪(赤色身で金剛杵を持つ)という童子を眷属する珍しいお姿です。
この二童子は、不動明王の二童子と同じように表現され、地蔵菩薩と、不動明王が一体であるお姿ともいわれています。
胎内佛は、石仏地蔵菩薩尊像で弘法大師空海作と伝えられています。地蔵菩薩様の縁日は、毎月24日。

お地蔵様の由来は?

         

「地蔵」とは、大地の蔵と書きますが、この大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々を無限の大慈悲の心で包み救うことから地蔵と呼ばれています。



お地蔵様は、1人ですか?

           

お地蔵様には「とげ抜き地蔵」「イボ取り地蔵」「子育て地蔵」「子安地蔵」「安産(腹帯)地蔵」「田植え地蔵」「身代わり地蔵」「延命地蔵」「水子地蔵」など、数えきれない程の名が付けられ、古来より庶民信仰が篤く、現在でも全国各地に様々なお地蔵様がおられます。



お地蔵様は、どこに居てどんな姿しているの?

            


お釈迦様の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩様が下生されるまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救う現世の仏様が地蔵菩薩様。
お地蔵様は左手に宝珠を持たれています。悩まれている方の願いを聞き入れる珠が宝珠です。又、右手に錫杖を持つのは、各地の苦しみ悩める者、助けを求める者の救済にくまなく巡業されるからです。どんなところへ迷い込んでしまっても必ず見つけ出して正しい道へ戻してくれるお地蔵様。地福寺のお地蔵さまは、通常のお地蔵様のお姿とは少し違い、禅定のお姿をし、その印で如意宝珠を持たれています。
お地蔵様の活動範囲は「六道(天・人・修羅・畜生・餓餽・地獄)能化地蔵菩薩」といわれるように、上は天界から下は地獄界まで、様々なものに身を変えて我々を救って下さいます。しかし、中でも苦しみ大きい場所は地獄や餓餽の世界です。したがって、その世界を司る閻魔大王もお地蔵様の化身(分身)といわれています。もちろん、閻魔大王だけがお地蔵様の分身ではありません。お地蔵様は、私達の境遇に応じて、犬や猫、魚や植物など様々に変化します。
また、子供達を救って下さるのもお地蔵様です。道端に雨の日も風の日も立ち続け、そっと見守って下さっています。
皆さんも動物や植物に勇気づけられた事はありませんか?今日も、皆さんの周りでお地蔵様が様々な姿に身を変化され、私達を見守って下さっています。


               


お地蔵様に出逢ったら何て言えばいい?

お地蔵様の御真言は「オンカカカビ サンマエイ ソワカ」です。何か困った時、悲しくなった時は、そっと手を合わせ、この御真言を唱えてみて下さい。きっと、お地蔵様が痛んだあなたの心を癒してくれることでしょう。


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