地福寺年間行事予定  令和7年 巳年



月例行事(急用等で出来ない時もあります)  絵本の読み聞かせ & 密教・仏教何でも相談

*2月2日(年によって、日付変更します) 七福節分会

     *8月13日(日付固定) 地蔵盆(ろうそく祭)

*8月16日(日付固定) 施餓鬼会

各行事詳細は、下記を御確認ください


月例行事


日時: 毎月第1土曜日  午前10時から(約30分程)


※8月、1月、2月はお寺の行事と重なりますので、お休み致します。また、急用等で出来ない時もあります


内容: 絵本の読み聞かせと、密教・仏教について相談をお受け致します(悩み相談もOK)



どなたでも参加自由(無料)です。

子どもさん、お孫さんと一緒に遊びに来ませんか?

お一人でもお気軽にお越しください。




春 


第8回

************************* 七福節分会 ************************

厄除開運


地福寺にお祀りされている木造の大きな大黒天様

300年以上前から地福寺に鎮座され、多くの方々に拝まれてきた霊験あらたかな大黒天様




日時 : 2月2日(
日曜日)  14時〜15時


場所 : 地福寺




内容 




【七福節分会(厄除け祈願) → 獅子舞 → 鬼が登場し子ども達による豆まき → 七福豆まき(福豆・福菓子・福餅を撒きます)】詳細は下記




本堂にて*七福節分会(厄除祈願)






獅子舞





獅子は、邪気を食べてくれ、厄払いになります。

特に子どもさんは、厄除効果が強くなり、学力向上や無病息災、健やかな成長に御利益があるといわれています






子ども達による豆まき


鬼が登場し、晴天の場合は、境内に出て豆まき

雨天の場合は、本堂縁側から豆まき

この時の掛け声は、心の中から呼び出した悪い鬼が出てくるので【鬼は外】です






何で「鬼は外」から「鬼は内」になるの?

本物の鬼は、どこに居るのでしょうか?

本物の鬼は、私達の心の中に居ます

心の鬼は生まれてから死ぬまで、ズーッと1人1人の心の中に居座り続けているのです


外には出て行かないし、完全に消滅させることもできません

じゃあどうすれば・・・そう、その悪い鬼の心を改心(かいしん)といって、良い鬼の心にかえていくしかありません

常に心の鬼と共存しているのが我々人間なのです



心の中には、鬼だけでは無く、たくさんの心温かい神様や仏様も存在しています





松本明慶大仏師が鬼について次のように言われています

『口伝の中に「心に鬼を持て」というものがあります。「あなたは鬼だ」と言われていい気はしませんが

「あなたは仕事の鬼だ」と言われると嬉しいですよね。

要するに心の鬼を育てて「魂」「魅力」を持つということ

鬼の部分を追い出してしまうと、いいものは作れないということです』






心の悪い鬼を呼び出し、「鬼は外」と言いながら、純粋な心を持った子ども達が豆をまいて鬼を改心させ

最後は良い心をもった鬼となり、自分達を護ってくれる最強の守護神となって

心の中へ帰って行くので、七福節分会の最後に行う七福豆まきでは「鬼は内」と声掛けをします








☆お願い☆


豆まきの時、豆以外の物【豆が入っていた枡・近くに落ちている石】等を投げる人がいます

心の鬼を改心させる時に、枡や石を投げつけると更に悪い鬼となり、投げつけた人の心に帰ります

他の方々に対しても大変危険な行為です

くれぐれも、豆まきの豆だけを投げるようにお願い致します










七福豆まき

*七福豆まき(福豆、福餅、福菓子を参拝者の皆様へまきます)

[コロナの感染状況によっては、福菓子袋を配布致します]







本堂正面畳の所で、七福豆まき

この時の掛け声は、純粋な心を持った子ども達の豆を受けた心の悪い鬼が改心し

私達を守護してくれる良い鬼となり一緒に七福豆まきを行いますので、【福は内】と【鬼は内】です






☆懐かしいポン菓子の御接待☆

駐車場で、出来立てのポン菓子の御接待を行います

温かいポン菓子をどうぞ








七福厄除朱印

今年の年男・年女・前厄・本厄・後厄の人には、七福厄除朱印をお授けいたします


御朱印は、お寺へお参りしたり、御写経を奉納した証しとしていただくものです

本来は、御朱印自体が、仏様・神様でもありますので、地福寺では、七福神様の御朱印を厄除朱印とし

一年間、玄関や床の間などにお祀りいただき、厄除けとしてお使いいただけるように御祈念しています






七福厄除朱印には【奉拝 地福寺七福神 本尊地蔵菩薩 光明山 地福寺】と書かれています

霊場印が緑、七福神寶珠印が黄色、本尊地蔵菩薩寶珠印が赤、本尊御影印が茶、地福寺印が紫、それに和紙の白と、墨書の黒を加えた七色です


七福厄除朱印は、一年間、玄関や床の間などに、厄除けとしてお祀りしてください



令和7年(2025年)の厄年年表



2025(令和7年)男性の厄年、本厄

前厄

本厄

後厄

(24歳) 2002
平成14年生・午年(うま)

(25歳) 2001
平成13年生・巳年(へび)

(26歳) 2000
平成12年生・辰年(たつ)

(41歳) 1985
昭和60年生・丑年(うし)

大厄 
(
42歳) 1984
昭和59年生・子年(ねずみ

(43歳) 1983
昭和58年生・亥年(いのしし

(60歳) 1966
昭和41年生・午年(うま)

(61歳) 1965
昭和40年生・巳年(へび)

(62歳) 1964
昭和39年生・辰年(たつ)



2025(令和7年)女性の厄年、本厄

前厄

本厄

後厄

(18) 2008
平成20年生・子年(ねずみ

(19) 2007
平成19年生・亥年(いのしし

(20) 2006
平成18年生・戌年(いぬ)

(32) 1994
平成6年生・戌年(いぬ)

大厄 
(33) 1993
平成5年生・酉年(とり)

(34) 1992
平成4年・申年(さる)

(36) 1990
平成2年生・午年(うま)

(37) 1989
昭和64年生(平成元年)
巳年(へび)

(38) 1988
昭和63年生・辰年(たつ)

(60) 1966
昭和41年生・午年(うま)

(61) 1965
昭和40年生・巳年(へび)

(62) 1964
昭和39年生・辰年(たつ)



歴史的にも大きさ的にも他に類を見ない立派な木造大黒天様






節分は、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、季節を分けることも意味しています

江戸時代以降は、特に立春(2月4日頃)の前日を指すようになりました

この季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるといわれ、その鬼を改心させ、一年の厄除開運を祈る行事が節分会です

地福寺では、板彫り七福神様がおられることから、七福節分会と名付けています



節分に豆を撒くのは、(魔滅・・・まがめっす)に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を払い、一年の無病息災を祈るという意味があります

また、撒かれた豆を、自分の年の数(数え年・・・今年の年に@を足す)だけ食べると、一年間健康に過ごせると伝えられています




七福神様(欄間の板彫り)

地福寺本堂欄間には、板彫七福神様がおられます


本堂向かって正面左から

毘沙門天様と恵比寿天様






本堂中央に

布袋様と大黒天様、福禄寿様





本堂正面向かって右に

猩猩(しょうじょう)様と弁財天様





普段は、板彫七福神様を保護するために金網で覆っていますが、写真は、金網を外した状態です



七福神様は、毘沙門天様(インドから伝わった神様)・恵比寿天様(唯一日本の神様)・布袋様(唯一実在した中国の僧侶)・大黒天様(インドから伝わり日本で今の御姿となった神様)

福禄寿様(道教の福、禄、寿の三つの主な信仰を神格化した神様であり、南極老人の化身(分身))・寿老人様(福禄寿様の寿を司り、同じく南極老人の化身(分身))

弁財天様(インドから伝わり、日本で優しいお姿となった神様)ですが、

地福寺の七福神様は、寿老人様ではなく、そこに猩猩様(しょうじょう)が彫られています


諸説ございますが、寿老人様は、南極老人の化身であり、福禄寿様(南極老人の化身)と同体異名(同一神)とも説かれています

また、福禄寿様は道教の(福・禄・寿)の三つの教えから誕生した神様で、その中に(寿=寿老人様)が入っています


猩猩様(しょうじょう)は、中国の想像上の神獣。この神様は、酒を好み、人々に親孝行を説き、厄を払うという

お寺に猩猩様(しょうじょう)が七福神様の一神としてお祀りされてきたのも、先祖を大事にする心を忘れないようにとのことからかもしれません



親孝行

親孝行の気持ちはあっても、親と会話する事すら難しい家庭環境にあると感じている人

家庭の事情で、親孝行したいと思っても出来ない人

親孝行出来ないと言いつつも、何か違うかたちで本人も気付かぬまま、いつの間にか親孝行している人

法事やお墓参りを通して親孝行している人

親孝行の気持ちやかたちは、千差万別

その家庭で生まれ育った本人でしか理解できないもの

まして他人が批評するものでもなく

他人から言われて、どうこうするものでもありません

自発的に心にほっと温かく湧いてくるもの

それが親孝行に繋がる気持ち

様々な家庭環境の中、1人1人が感じる親孝行の気持ちをすべて優しく受けとめ

1人1人に応じた親孝行を説いてくださるのが七福神の猩猩様(しょうじょう)です





*能の猩猩(しょうじょう)*

昔、揚子江の傍らにある金山に、親孝行者の高風という男が住んでいた

高風は、『市場で酒を売れば多くの富を得るだろう』という神妙な夢を見て、お告げに従い、市場で酒を売り始める

酒売りは、順調に進んだが、毎日、高風の店に買いに来る客の中に、いくら飲んでも顔色が変わらず、酒に酔う様子がない者がいた

不思議に思った高風が名前を尋ねると、自分は猩猩(しょうじょう)という海中に住む者だと答えて立ち去った

そこで、高風は美しい月夜の晩、川辺で酒を用意し、猩猩(しょうじょう)を待っていると、水中の波間より、猩猩(しょうじょう)が現れた

共に酒を酌み交わし、舞を舞い踊り、やがて猩猩(しょうじょう)は高風の徳を褒め、泉のように尽きることのない酒壺を与えて帰って行った







*地福寺の布袋和尚*

地福寺の布袋和尚は大きな布の袋を背負うのではなく、袋を置いて踊っているお姿で彫られています


中国の古事に

昔、物乞いをして生活をしていた布袋和尚の前を、一人の僧が通りかかった

布袋和尚は、その僧に向かって「何かいただけませんでしょうか?」と物乞いをした

僧は、「仏教の最上の教義を説明できたら、差し上げましょう」と申した

すると

布袋和尚は、黙って白い布の袋(生活用品など、命の次に大事な物が入っている)を地面に置き

右手に経典を持ち、にこやかに軽やかに踊り始めた

それを見た僧は

「何をヘラヘラと笑いながら踊っているのだ?!私を馬鹿にしてるのか?仏教の最上の教えさえ、人に説明できないのか?昼寝などしてるからだ!」と更に追い込んだ

布袋和尚は

また、白い大きな袋を背負い、一切何も言わず歩き始めた





実は

布袋和尚は、既に仏教の最上の教えを説いていた


僧に最上の教えを説明するよう求められ、眼の前で右手に経典を持ち、にこやかに軽やかに踊ることで

今ある、この命(いのち)が最上の教えだと示した

ところが、説明を求めたい僧は、更に布袋和尚を見下し始める

そこで

これ以上、口を開くと戦いや争いが絶えない状態になると悟り、黙ってその場を立ち去った

そこには

心の中にある鋭い槍に磨きをかけ、他人の粗探しに奔走するよりも、互いの命(いのち)の存在を尊重し、認め合える世の中でありますように

という、布袋和尚の思いが込められていた


いつまでも1人1人の尊い命が尊重されますように









 夏(お盆)




第25回

********** 地蔵盆(ろうそく祭)**********



日時 : 8月13日 19時〜20時 



※駐車場に限りがございます。お参りの際は、公共交通機関を御利用ください。




地蔵盆(ろうそく祭)

場所 : 地福寺



内容



一年に一度、本尊地蔵菩薩様を御開帳致します


地福寺の本尊地蔵菩薩様

地福寺の本尊地蔵菩薩様は、『仏説延命地蔵菩薩経』に説かれている二童子を眷属しています

向かって右に掌善(白色身で、白蓮華を持つ)、左に掌悪(赤色身で金剛杵を持つ)という童子を眷属する珍しいお姿です

この二童子は、不動明王の二童子と同じように表現され、地蔵菩薩と、不動明王が一体であるお姿ともいわれています

胎内佛は、石仏地蔵菩薩尊像で弘法大師空海作と伝えられています


なぜ、8月13日に御開帳?

お盆は、地獄の釜の蓋が開くと言われています

地獄の番人は、閻魔大王様

その閻魔様の化身(お姿をかえられた)が、地蔵菩薩様でもあります

盆の入りに御開帳することで、亡くなられた方はもちろん、生きている私たちの悩みや苦しみも救ってくださるのが地蔵菩薩様

人は、100パーセント完璧な人間など居ません

失敗をしたり、目標を達成出来なかったり、欠点があったり、それが人間ではないでしょうか

誰にも言えない苦しみや、悲しみ、または過去の過ちなど、そっと手を合わせてみてください

自分が反省の上に新たな前向きな気持ちで歩みだそうとする心を、お地蔵様がそっと後押ししてくださることでしょう


地福寺本尊地蔵菩薩様との御縁を結ばれてみてはいかがでしょうか


迎え火としてロウソクを点燈

本堂にて

大数珠繰り

地蔵盆法会(先祖供養)の勤行





境内・室内にて

かき氷の御接待

お楽しみコーナー等




2001(平成13)から、お盆にご先祖様と家族で過ごす時間をもっていただきたく始めたロウソク祭

2011(平成23)に「地蔵盆」として改め824日に行ったのですが

盆の帰省中に行ってほしいとの意見も多く

2012(平成24)から813日に、地蔵盆(ろうそく祭)として継続すること25回目になります


地蔵盆は、本来、
824(お地蔵様の縁日)に行う行事ですが、地元の子供達はもちろん

お盆に帰省している子供達も家族皆でお参り出来るようにと、地福寺では
813日に「地蔵盆」を行っています






『地蔵盆』どこかで一度は耳にされた方も多いかと思います

昔は、子供達がお寺へ集まり、僧侶の読経にあわせて大人と一緒に大数珠を繰り、子供達の健やかな成長を願った後に、お菓子をいただき、そのままお寺が子供達の遊び場となっていました

お地蔵様は、昔から一番身近な仏様として拝まれてきました

その功徳は、大地の如く広く、身代わり地蔵尊、子授け地蔵尊など、私たちの苦しみを癒し、助けてくださいます

大人の悩みをそっと聞いてくださり、また、子供達の護り本尊でもあるお地蔵様を地蔵盆に皆さんでお祀りし、先祖を大切に想う心と家族の絆を深める機会をもっていただけますと有難いです

今後も、子供達が気軽に足を運べるお寺を目指し、一歩一歩ではありますが、歩みを進めてまいりたいと思います






大数珠繰りにつきましては、下記の「地蔵地蔵盆・地蔵和讃・大数珠繰りについて」のページを参考になさってください

地蔵盆・地蔵和讃・大数珠繰りについて






地福寺で採れた蓮の葉を煎じた蓮茶のお接待もありますよ(^^)

蓮茶は、体の中の老廃物を排出し、老化予防や美肌効果があります☆



夏の夕涼みに、皆さんご家族で大切な時間を過ごしてみませんか?








 
********** 施餓鬼会・精霊流し **********

 
日時 : 8月16日 午前7時〜11時

場所 : 地福寺


【施餓鬼塔婆】【精霊流し】は本堂にて受付を致します

施餓鬼塔婆、苦しむ餓鬼に代わり、私達が善行を行い、供物を供え香を薫じ読経をして、餓鬼仏様を供養し、その後、お墓に建てる塔婆

お盆の期間は、地獄の釜の蓋が開くといわれています。私達には、数限りない多くの御先祖様がおられ、中には地獄から帰ってくる仏様もおられます

その仏様(餓鬼仏)を御供養するのが施餓鬼会です

精霊流し、盆期間中に仏様にお供えした物を、藁や蓮葉の舟にのせて送ります





各家々に祀られた御先祖様の供物等に生花・線香を添えて仏様を送りましょう







合掌






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